さいたま人妻などはフラワーデザイナー

  • 投稿者 : chemy諫早
  • 2014年3月13日 1:46 PM

……たとえば、風俗嬢小池さんがシンガポールから一時帰国していたのではないか、などと」「一時帰国!」風俗涼子が心底驚いた顔をして、ひときわ高い声を出した。「そのような疑いがあるのですか?」「いえ、今のところありません。最近はさいたまでもってしかし、我々としてはどんな僅かな可能性でも、納得いくまで調査するわけです」「やはり、風俗嬢小池は疑われているのですね。人妻 さいたまであれでも、一時帰国なんてあり得ませんわ」「どうして確信がもてるのでしょう」「どうして、と言われましても。…。」風俗嬢小池の完壁なアリバイは一昨日再確認された。さいたまというのは被害者と愛人関係にあった風俗嬢小池は、いわば重要参考人である。同僚の、それも間接的な証言だけで片付けることはできない。そのため、所轄署の刑事がシンガポールへ飛び、裏付けをとって昨日帰国した。空路や陸路を駆使してのアリバイエ作など、推理小説ならともかく、現実にはめったにあるものでない。「やはり、そんなこと信じられませんわ。第一、刑事さんも言いましたでしょう?二人の間にトラブルはなかったと。さいたまばっかりということは風俗嬢小池には動機がないということですわね」「まあ、そういうことです。そして……奥さんにも動機がない。奥さんはご主人の不倫を知らなかったのですから」風俗涼子はまじまじと蕨風俗店長を見ていたが、それが癖のように顎を上げ、声を立てて笑い出した。蕨風俗店長も一緒に笑い、「不鰻は承知なのですが、我々は人を疑うことが仕事のようなものでしてね。悪く思わないでください」「本当は風俗嬢小池のことよりも、わたくしを調査したいのではありません?」風俗涼子は笑いを含んだまま言ったが、目は尖っていた。蕨風俗店長はその白い顔を見ながら、ようやくとっかかりができたと思った。常に余裕をもち、聞き役を固守していた風俗涼子が話し手に回りそうである。

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